March 16, 2021

所ジョージ 2016

7日に事務所の壁に赤いスプレーで「死刑」などの落書きが発見され、被害届を出していたことが報道された。

「別に大変じゃないですよ。きれいに塗り直しましたから」

「その話つまんないからやめません?」

「TV見てる人は興味はあるんだろうけど、つまんないもん」

「口角を下げる話はやめたほうがいいもん。笑う門には福来たるっていうし」

February 02, 2021

細金卓矢 2020

たとえば、コロッケにもタイムラインがあります。サクッときてその後ホクホクする食感や、ガツンとくるソースと油のうま味からの中和する芋の安心感、包み紙を通してじんわりと伝わる熱さ、衣と包み紙の擦れるガサガサした音、などの複合タイムラインですよね。フォーマットとしては静的な絵画も、最初にここを見て、次にあちらを見るだろう、あるいは近づいたり離れて見たくなる、という、視点の誘導に時間軸があるということが絵画の要件になってくる。

若林恵 2017

メディアをやってて思うのは、当たり前だけど、あらゆる記事ってユニークなものとしてしかないわけ。同じ記事って二度と出ないの。稀に出たとしてもコンテキストが変わったから出るわけだし。だから、ある記事を分析してそれが読まれた要因を因数分解していっても、じゃあ次の記事をつくるのにそれが役に立つかって言ったらそうでもないんだよね。

―ふーん。そういうもんなんすかね。

それに、これ、そもそも考え方自体に矛盾があるんだよ。だってそうじゃん。「何一つ再現されない」っていう前提のなかで動いているものから再現性を取り出そうって、そのこと自体になんの意味もないんだもん。そりゃ探せば何かは出てくるかもしんないよ。でも、それがわかったところで次にやることといえば、「じゃあ、それとは違うことやろうぜ」ってことでしかないから。

―ひねくれてんなあ(笑)。

ちがうんだよ。むしろそれがヒトの本質なんだ、ってさっき挙げた本は言ってるわけ。デザインの起源は「違うもの」とか「無用なもの」をつくるところにあるって。人間を突き動かしてきたのは「機能」の追究なんかじゃないんだよ。道具というものの起源として、よく石を涙のかたちに削りだした「手斧」がよく参照されるけど、あれに関して重要なのは、「それが使われた形跡がない」ってことなんだよ。で、本のなかにマーシャル・マクルーハンの引用があるんだけど、それがめちゃくちゃいいの。

―ほお。

「機能するということは時代遅れであるということである」。よくない?

太田光 2021

――先ほど「受け取る側も想像力が求められている」と。いくつもの厄介ごとを乗り越えるために、どうしたら想像力を高めてもらえますか。
 それがわかれば俺、もっと売れてるんですよ(笑)。常にテッパン、爆笑をとれる芸人になっている。だからそれは本当に、俺にとっても課題だし。みんなが共感できるものを発信したいわけですから、我々は。