June 26, 2007

生物は

やっぱり楽しいなあ。

何がいいって、不毛な感じがいい。人間はまだここまでしかわからないのか!自分のことなのに!自分のことを自分で分かろうとするパラドックス!みたいな。それに、複雑すぎて結局分からずじまいで終わりそうな予感がするところもいい。生物の仕組みの解明のゴールは必ずあるのだけれど、絶対に人間はそこにたどり着く前に滅亡するな、みたいなところ。

にしてもしかし、何でも相似として当てはめるのも安易かもしれないが、人間の生活は細胞の中の縮図(拡大図)だし、それは同時に人間の体の中の縮図だと思う。フィヨルド地形のような、フラクタルだなあ、とね。

生物のことを考えると、人間関係なんでどうでもよくなる。どうせ感情なんて神経伝達物質のやりとりに過ぎないし、社会なんて人間がたまたま作り上げたもろい群生の仕組みなだけで、とくにそれが正しいと誰かが決めたわけでもない。正しくなければ、生物の歴史の中で淘汰されて、次の仕組みに置き換わっていくだけですよ。

暴走して死ぬ細胞が癌であるのと同じで、人間も生物の癌かもしれないし。集団的遺伝変異によるアポトーシス(ネクローシス?)の途中かもしれない。進化はずっと続いているけれど、速度が遅すぎてその途中にいる者には進化が今起きていることは分からない。生物は自分の住む世界の普段認識している時間の速度より極端に遅いものや早いものは知覚できない。人間が滅びて、次の生物が繁栄するちょうどその中にいるのかもしれない、とか。

生物はそういうことを考える余裕を持っている。どうせ人間なんて、という自虐的で悲観的な感覚を持っている。医療のために、とか人類のよりよい繁栄のために、とかいう場合もあるけれど、基本的には自然科学は真理探究の学問・行動であって、医療や繁栄はあくまで社会的倫理の上に立って生物を見た場合の学問を説明する名目でしかないと思いますけどね。

そもそも、数学や物理や化学や、人間がなんとか理由づけしてようやく成り立っている学問だけで生物を説明できるのか?という疑問もある。いつまで経っても人間は大海を知らない井の中の蛙なのかしら。まあそれでもいい、とりあえず今のところは困っていないし。まだ分かっていないことで、これから分かりそうなことが山ほどある。「生物が生物のことを分かりつくすことはできない」と先生も言っていた。それでもいいのだ。とりあえず。生物はそういう学問だからいい。

に対して広告なんて、あいまいで雑多でなんともはっきりしない学問(学問か?)ですよ。「とりあえず感」のものさしが違う。生物は、学問のロードマップにとりあえずはあっても、個々の実験にとりあえずはない。広告は個々の企画からしてとりあえず、その先は知らん!勝手に野山となれ、みたいなところが多々あるからなあ。職場環境もお世辞にもいいとはいえないしねえ。生涯続ける学問としては不向きな気がするなあ。(もちろん広告にはデザインも含まれます。それに、純アートは含まないけど、商業アートは含む)

というわけで生物はいい。

June 25, 2007

生物3

[最初の細胞]
細胞が生きていくためには、RNAポリメラーゼや、リボソームなどのタンパク質が欠かせない。しかし、そのタンパク質は、DNAからしか作ることができず、DNAからタンパク質を作るには、また別のRNAポリメラーゼなどが必要となる。

人間の場合、初めにDNAの転写や翻訳を行うタンパク質は、受精卵の中にある、母親由来のタンパク質である。(尚、精細胞には、DNAと精細胞の生存に関わる少量のタンパク質だけが含まれ、次の生命に伝わるタンパク質は含まれていない)

生物2

[DNAの転写と翻訳]
DNAからタンパク質が作られるのは、以下のような流れで行われる。

まず、DNAに、RNAポリメラーゼが取り付く。ポリメラーゼは、取り付いたDNAのコピーを作る。このとき、DNAからDNAを作るのではなく、RNAを作る。(この作業を転写という)RNAは性質などほぼDNAと同じだが、構造や塩基の種類が少し違う。 DNAのコピーであるRNAは、m(メッセンジャーのm)RNAと呼ばれる。

RNAポリメラーゼが取り付く部分は、遺伝子のプロモーターと呼ばれる。また、取り付いたポリメラーゼがDNAから離れる部分は、遺伝子のターミネーターと呼ばれる。ちなみに、このRNAポリメラーゼ自体も、タンパク質の一種である。

なお、mRNAは、核内で合成され、核外に出る際、余分な部分(タンパク質に翻訳する際に不要となる塩基配列)を切り取られたり(この作業をスプライシングという)、また頭部や尾部に特定の配列をつなげられたりする。

次に、mRNAの塩基配列を細胞内のリボソームが読み取ることで、タンパク質が作られる。mRNAの塩基は、3つで1つのタンパク質を指定しており、この遺伝配列はコドンと呼ばれている。リボソームは、まずmRNAの頭部に取り付き、3つの塩基配列を1つのタンパク質に変換するごとに、3塩基ずつ進んでいく。

3つの塩基配列に1つのタンパク質を対応させる作業は、t(トランスファーのt)RNAによって行われる。tRNAは、全てのアミノ酸それぞれに個別に対応するRNAで、ある1種類のアミノ酸に特異的に結合する部分と、そのアミノ酸に対応する3塩基と相補的なRNA塩基を持つ。mRNAのコドンに、リボソームを介して、アミノ酸と結合したtRNAが取り付くことで、タンパク質のアミノ酸配列は1つ決定される。それが次々と行われることで、タンパク質が作られてゆく。リボソームは、tRNAとmRNAの結合の場として、また、アミノ酸を次々につなげていく反応の触媒として働いている。(この、mRNAからタンパク質を作る作業を翻訳という)

ちなみに、リボソームは、タンパク質と、r(リボソームのr)RNAから成る。細胞内に存在する主なRNAは、mRNA、tRNA、rRNAの3種類である。(ただし、一部で、異なる形態のRNAも存在する)

June 21, 2007

生物1

[多細胞生物]
多細胞生物は、数個から数億の細胞が集まって成り立っている生物。体の一部が無くなっても、個体が生存できることが多い。また、多細胞生物では、細胞は日々代謝によって、古いものから新しいものへ置き換えられる

[細胞]
細胞の中では、色々なタンパク質が発現していて、その相互作用によって、細胞は常に正常な状態に保たれている。タンパク質の発現自体を調節するのもまたタンパク質。この個別の機能をもったタンパク質は、人間では数千種類が存在。

[タンパク質]
タンパク質は、ほぼすべて細胞核にあるDNAにコーディングされている。DNAはA、G、C、Tの4種類の塩基からなる非常に長いポリマーである。通常はいくつかの特殊なタンパク質に巻きつくことでクロマチン構造をとり、小さく格納され、染色体という形で核内に存在している。ただし、タンパク質が発現する際には、DNAの特定の部分がほどかれ、遺伝子の転写が行われる。

June 09, 2007

時効警察

昨日、第二シリーズが最終回。三木聡はやはり別格だった。他の監督より断然間合いや小ネタがいい。あれを9回つくるのはやはりきついのだろうか。

トレンディードラマなら、幾つかの展開案から一つ選んで無難にストーリーをつくれば問題ないが、コメディーとなると、作家の発想に頼る部分が大きくなるのか。

ナースのお仕事や古畑のように、ちょっと疲弊したくらいで完結してくれると、見るがわとしては有り難いのだがね。

にしてもDVDは高い。二万円もする。

June 06, 2007

ホワイト家族24

CMがうまい。
普通なら、Attention(CMギミック)→商品説明とくるところを
商品説明→Attentionと逆にしている。
それでストーリーがしっかりしているし、
今までのCMシリーズ(外国人、犬)の流れもそのままで、
初めて日本人タレントを使っているけど、違和感もない。

June 02, 2007

NA

(ユニクロで気に入った商品を手に取って)ユニクロなんて、誰も買わなくなればいいのに

電車中

ブルータスの松本人志特集、中村勇吾のブログ、ブレーンの麻生哲郎の連載。いろいろ総合すると、自分でやりたいことを選ぶのは自分には向いていないような

すごく自信があるか。それをやらないと生きていけないほどそれをやりたいか

忙しくても我慢できるか。社会の地位やお金がなくてもそれをやりたいか

デザインの潮流は、コンセプトや考え方や、戦略やしくみで、ディティールはメインストリームではない。でも僕はディティールが好きだ。ただしそれをしなくても死なないし、それで勝つ自信がない。

きれいだと思ってそれを写真にとって現像してみて、やっぱりきれいだと思う。たまにすごくいい写真だとおもうのがとれる。ノルのロゴもそう。これが次はいいかな、あれもいいなと思ってメモして、たまの休みにちゃちゃっと作ってアップして、やっぱりいいなと思う。それでいいのでは?

広告枠を売るために視聴率をあげるための番組をつくる。それがすべてはおかしいという。なら自主制作しかなくなる。結局好きなもので稼ぐためには好きだからという以上の理由で努力せざるをえない。