October 26, 2007

CD-R

CD BabyというインディーズのCDを製作者がネット通販できるアメリカのサイトの日本語版に、「CD-RをインディーズのCDとして売ってもいいか」という問題についての意見が書いてあります。
http://cdbaby.com/jp/page10/page10.html

によると、
「いずれにしろ、自主制作とは自分の作品を自分自身で制作し、プロデュースするのですから、自分が用意できる環境で最善を期し、出来上がった CD-R を再生して問題がないと自らが判断すれば、それで OK なのです。」
(本意:CD-Rはだめだ、というわけではない。むしろ普通のCDよりいいときもある。ただし、粗悪品のCD-Rを使ったり、下手な焼き方をすれば、当然品質は低くなる。自主制作をするなら、使うCD-Rと焼く環境にも責任を持て。)

所々投げやりな日本語だったり、たまに矛盾している部分もあるけれど、とても真っ当な意見だと思います。

そもそもCD Babyを知ったのは、
CD Babyで売っている、MICHAEL BLUESTEINがとても気に入ったからです。
(iTunesで視聴&購入できます。でもなんだかやっぱりCDの方がいいので買いました。)

■追記
このCD Babyは日本からも出品できるみたい&iTunesなどのオンラインサービスにも出品される(可能性がある)&初期費用は35ドルらしいので、デビューしたい方はどうぞ。
http://jp.cdbaby.net/

■追追記
で、CD Babyにある、デビューを目指す心得解説のようなものが面白いです。例えば、

~以下長いけど引用~

○自分の音楽を適切に表現しないと、ファンは作れない

ある人が尋ねます:「どんな音楽をやっているの?」
ミュージシャンは答えます:「どんなスタイルでも。すべてだよ。」

その人は、次にこう尋ねます:「じゃあ、誰の音楽に似た感じ?」
ミュージシャンは答えます:「誰にも似ていないよ。僕たちはまったくユニークなんだ。今まで聞いたどんな音楽とも違うものなんだよ。」

その人はどうするでしょうか?
答えは 「何もしない」 です。そのうちチェックしてみるなどとあいまいな約束をして立ち去り、あなたのこを忘れてしまうでしょうね!
どうしてって???
相手の興味をかき立てなかったからです!セルフプロモーションの大原則に違反したのです! これじゃあ全然ダメです!

こう言ってみたらどうでしょう。「火星人が演奏している70年代のポルノファンク音楽みたいです。」
または…「このCDは、まるで、ピンクの羽を持った妖精があなたの耳たぶにやさしくキスするような音楽です。」
または…「激しく踊るようなレゲエ音楽です。この音楽が流れると、たちどころにヤシの木と砂浜が現れます。激しいグルーヴは、ダンサーでなくても架空の島の雰囲気に陶酔させ、全員が砂の上で踊りだすでしょう。」

このような表現を使うと、相手の興味をそそることができるはずです。

自分の音楽を表現する魔法のキーフレーズを用意しましょう。いくつか実際に使ってみて、見知らぬ人から常に良い反応を得られるフレーズを見極めたら、そのフレーズを採用することにして、いつでもすぐ使えるように準備しておきます。

音楽の幅を狭める必要はまったくありません。上の3つの例はいずれも音楽を限定しているわけではありません。

つまり、大事な点は、あいまいな言葉ではなく、興味をそそるような言葉で自分の音楽を表現する魔法のフレーズがあれば、全然知らない人にでも「なんだろう?」と思わせることができる、ということです。

どんな表現を使う場合でも、「すべて」、「何ものでもない」、「あらゆるスタイル」、「まったくユニーク」などの言葉の使用は控えてください。

「何か」を表現してみましょう!

http://jp.cdbaby.net/say-what-you-sound-like

■追追追記
尚、このアドバイスを書いたのは、
デレク・シバース(Derek Sivers)氏。CD Babyの創設者だそうです。
バークリー音楽院卒、坂本龍一のバックも勤めた元ギタリスト。
http://jp.cdbaby.net/derekintro

プログラミングでもやや名を馳せている人のようです。
氏曰く、

~以下抜粋~

○プログラミングはソングライティングに似ている

・きっとある/あるべき何かという曖昧なコンセプトに始まり、それからそのヴィジョンに向かってゆっくりと作り上げられていくところ。彫刻にも似ている。
・ソングライティングも、ユーザインタフェース設計もともに、ずっとオーディエンスに興味を持たせる必要がある。つまり、一つ間違った選択をしてしまうと、オーディエンスは二度と戻ってこない。
・誰がやっても、問題(小さいのであれ大きいのであれ)の解き方は少しずつ違う。
・あなたが最悪だと思う曲やプログラムの中に、何度も再利用できる素晴らしいアイデアがあったりする。

http://www.yamdas.org/column/technique/ow_sngwrtj.html

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